仲介でマンションを売却する際、「なぜ売却することにしたのか」その理由を明示しておくと良いと言われています。理由が分からないと、物件自体もしくは周辺環境に問題があるのではないかと思われてしまうためです。住み替えの場合にも様々な理由が挙げられますので、一例を紹介します。
マンション売却の理由
住宅を売却した理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「もっと良い住宅へ住み替えしたかったから」(35.3%)で、次いで「もっと良い場所へ住み替えしたかったから」(29.2%)、「家族が減って広い家が必要なくなったから」(11.5%)の順となった。
上記の内容を具体的に挙げてみましょう。
もっと良い住宅へ住み替えしたかったから
- 家族が増えて手狭になりもっと広い住宅に住み替える
- 健康面を考慮して自然素材の家に住み替える
- 耐震基準の高い家に住み替える
- ペットが飼える家に住み替える
もっと良い場所へ住み替えしたかったから
- 通勤、通学に便利なエリアに住み替える
- 子供をのびのびと育てるために自然の多いエリアに住まいを移す
家族が減って広い家が必要なくなったから
- 今よりコンパクトな住宅に住み替える
- 売却して老人ホームに移る
その他住み替えの理由としては、転勤のため、相続したため、介護などで家族と同居することになったためなどが挙げられ、一部の調査報告によると住宅を購入した15%近くが住み替えをしているそうです。
ネガティブな理由
「離婚をすることになったから」「住宅ローンの返済が難しくなったから」という理由の場合は買い手側にデメリットはありませんが、「隣人トラブル」「騒音・異臭」などの理由は瑕疵担保責任の義務がありますので、買い手側に隠さず伝えなければいけません。
まとめ
売却の理由が不明だと、物件自体に問題があるかのような印象を与えてしまいます。売却に不利な事情だったとしても、瑕疵担保責任によって損害賠償を請求されたり契約解除になる場合もありますので、買い手が不安にならないように売却に必要な情報は明らかにするようにしましょう。